Tour de Force に行ってきた
先日、目黒雅叙園で行われたSalesforceのイベント「Tour de Force」に行ってきた。
目的は、Force.comの詳細を知ることと、マークベニオフのカリスマ性を見てみること。
会場に行き、一番最初に驚いたのが、その盛況さ。
300名はゆうに入ろうかという基調講演の会場は、開始15分前に着いたにもかかわらずほぼ満席。最後列の空いている席を見つけて、かろうじて座る。
席に座ろうとしたとき、隣の方にちとぶつかる。ごめんなさい。
と、そのとき、何の気なしに隣の方の参加証に目が。「木村裕之」。しかも名刺ではなく、紙に名前だけが印刷されたもの。
むむ?どこかで見たことのある名前。横顔をチラ見。
むむ?どこかで見たことのあるお顔・・・ひょっとして。
なんとなく、ケータイでググってみる。Salesforce&木村裕之
おぉ、なんと来月からSalesforce日本法人の副社長になられるお方ではありませんか。こんな席に座ってて良いのですか?スタッフの方は気づいているのでしょうか?さっき宇多社長が横をすり抜けて行ったばかりですが。
そんなどきどき感を脇に、マークベニオフの基調講演がはじまりまして。
http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/07/04/salesforce/
内容は、良くも悪くもこれまでのお話の繰り返し。SaaSって楽ちんだゼ?インフラいらないし。みんなも使ってるゼ?郵政とかみずほとか。PaaSってすごくネ?自分のアプリがSaaSで提供できちゃうんだし。
印象的だったのはPaaSへのコミットメントの強さかな。「今後10年はPaaS!」みたいなこと言ってたけど、10年ってのはさすがに言いすぎではないでしょうか?
しかし、プレゼンの上手さにはびっくりした。やっぱりベンチャーのFounder/CEOの方ってのは、こういう表現力ってすごいよね。
基調講演が終わり、お昼でも食べに行こうかなぁと思っていたら、スタッフの方に案内されてとある会場へ。なんとそこではお弁当を配っていた。サンドイッチとフルーツ入りの。
さらにその会場では、21型ディスプレイとMacが置いてあって、どうぞVisualForceをお使いくださいと。サポートスタッフが使い方を教えますよと。あらら贅沢。Devゾーンとか言ってたかな。
他にもその会場では協賛している(?)企業がそれぞれのSalesforceを使ったサービスを出展。お、Afrousのmash matrixも出てる。あとで話を聞きに行こう。
ささっと昼食を頂き、VisualForceを触りに。サポートの方に聞きながら、色々と触ってみよう・・・と思っていたのだが、VisualForceの使い方と言うより、その概念的なお話を色々と話し込んでしまった。VisualForceがJSFで実装されていると言う話しを聞けたのはちょっと収穫。
しかし、Macは使い慣れていない人にはほんとに扱いにくい。
午後のセッションは、VisualForceについて。
Devゾーンで聞いた話をさらに詳しく具体的に聞けて、VisualForceについての理解が深まった。事前に聞いておいてよかったな。
VisualForce(というか、Apexかな)はよく出来ているなと思う。最初に発表された時は「え?なぜに今さら4GL?」とかって思っていたけど、「生成できるオブジェクト数の制限」とか「SOQLの結果セットの制限」とか、プラットフォームとしての提供をする上でのいくつかの制限事項を実現するためには、こういう方法が現実的だったんだろなと納得。
というか、Force.com上でそういう制限が入っていると言うことを初めてDevゾーンにてサポートの方から聞けた。これは重要なことだし、大きな収穫。
セッションが終わり、会場を出るとまたもやスタッフの方が案内している。懇親会会場へどうぞとな。
会場に入ってビックリ、立食形式のパーティー会場になっていて、パスタやら寿司やらサンドイッチやら。あらら、ビールまであるよ。まだ4時前ですけど。
またもサポートの方をつかまえて、根掘り葉掘り。VisualForceつかってclassのとかstyleとかって使えるんですかね?JavaScriptのライブラリとかも使えるんですかね、prototypeとかDojoとか。あと、ブラウザのメモリリークに困ってませんか?ApexからJSONとかって返せるんですか?などなど。
サポートの方には「その辺はあまり詳しくない」とばっさり。「あちらのmash matrixなんかではバリバリやっているので、詳しいと思いますよ」と。
そんなわけで、mash matrixのブースへ。Afrousについての話を色々と聞く。クライアントサイドでここまでできるって、すごすぎるな。
話をしてくれた方にどうも見覚えが。この日は見覚えのある方が(スタッフに)多くて、おそらく去年サンフランシスコであった方([海外研修]四日目:サンフランシスコその2 - サンフランシスコへの道 〜the long and winding load〜)が数名いた。宇陀社長含めて。
名刺交換をさせて頂き、判明。id:shinichitomitaさんでした。わぁ、有名人。てか、Afrous作者じゃん。
昨年の丸レクセミナーでお話聞かせていただきましたという話をしたら「その日がSalesforce最終出社日だったんですよ」とのこと。ぎりぎりセーフでお話を聞けたわけだ。
なぜAfrousではExtJSを選んだのかとか、ライセンスの問題とか、勉強会の話とかを聞かせていただきました。「よかったらExtJSの勉強会とかも来てください」と。いい人だ。ぜひお邪魔させてください。
Afrousをつかったダッシュボードは面白いなと思いました。既存システムにWebAPIを追加することは比較的容易だし、スクレイピングでもできますよってな話だし。
情報系の画面って、いつも困るよね。表現の切り口が十人十色で。このダッシュボードみたいに、どこまでもカスタマイズ可能な構造にしてれば、かなり面白いと思うのだけど、どうだろうか。
さて、長々と書きましたが、総じてTour de Forceは有意義で楽しめるものでした。この会社、まだまだ面白そうな動きをしてくれそうです。しっかり研究して盗むいやいや、参考にさせていただかなければ。