視察

今日は午前中に、ここ、サンフランシスコで開催中のセールスフォースのイベント、ドリームフォース07に参加してきました。ただのイベント参加かぁと思っていたら、かの有名な?日本法人社長の宇陀さんが少しだけ案内とプライベートルームでのプレゼンをしてくれました。さすがに上手くて、興味深かったです。

面白かったのは、ideasという新しいサービス。利用者がアイデアをPOST(投稿)して、みんながそれにVOTE(投票)できて、COMMENT(意見)できるという仕組み。
誕生したきっかけはDELLがオーダーしたideaStomeというサイトらしいです。デルの製品にたいする利用者の声を的確に吸い取るために生まれたとか。単純かもしれないけど、いい仕組みですよね。素晴らしい発想だなと思います。

会場で小一時間程度自由に見学できたので、早速エンジニアを捕まえて、つたない英語で質問。アジア系と思われる方で、なんでもセールスフォースにはまだ1年半程度らしく、その前はオラクル、その前はIBMにいたらしい。すげ。
聞いたのはセールスフォースのビルダーという、カスタマイズ用のサービス。全てブラウザ上でカスタマイズできるのが特徴らしい。

で、実は私が一番聞きたかったのは、セールスフォースのプラットフォーム。サーバーは?OSは?DBは?構成は?
・・・彼は非常に上手く私の質問をかわしました。利用者(開発者)はセールスフォースのサービスを使います。DBがオラクルでもIBMでも関係ありません。セールスフォースは透過的にスケーラブルにサービスを提供します・・・とのこと。確かにそうですね。

とは言うものの、私も多少食い下がりまして、引き出せた情報はこんなとこ。

  • サーバーは安価なものを並列に利用している。(スモール&メニー)
  • データセンターは世界中にあるが、日本にもある(曰く、最大ユーザーの郵政公社があるからねっ)
  • キャッシュサーバーや、インメモリDBも使っている
  • 幾つかの言語を使っているが、Javaも使っている(ビルダーはjspだった)
  • Apexcodeを使いたいというユーザーは、全体の5%程度
  • 開発は全て米国、日本ではローカライズ作業程度
  • 郵政公社の開発はパートナー(日立、NTT)に任せている
  • 現在のユーザー総数は90万程度

セールスフォースは非常に興味深い内容が多く、もっと多くの時間を過ごしたかったのですが、次があるとのことで・・・残念!

午後はシスコに行ったのですが、全く面白くなかった。聞く側にも責任はありますけどね、適切な質問ができなかったという意味で。
個人的に得られたのは「売上高の13%をR&Dへ」「利益率は20%程度」てことくらいかな。